紫微斗数の格局大全
65 の格局を一つずつ詳解:成立条件、古訣の出典、平易な解説に加え、仕事・財運・恋愛の三分野の具体的な判断と破格の注意点まで。自分の命盤と照らし合わせながら引ける格局ハンドブックです。
🧩 格局とは
星を一つだけ見ても分かるのは性質だけです。星と星の位置関係、明るさ、四化、吉星と煞星の配置を合わせて読んで初めて人生の構造が見えてきます。この繰り返し検証され、固有の名前を与えられた星の組み合わせが「格局」です。紫府同宮、君臣慶會、火貪格、刑忌夾印——いずれも特定の組み合わせが現れたときの定まった意味を指します。
格局は、紫微斗数が「星を知る」段階から「命を判断する」段階へ進むための鍵となる層です。散らばった情報を一つの判断可能な結論に圧縮します。だから盤を読む順序は三段階になります——まず宮(人生の領域)、次に星(性質の下地)、最後に格(構造の質)です。
🔍 格局が成立しているかの見分け方
古書の成立条件は非常に簡潔です。実際の命盤では次の四つを順に確認してください。一つ抜けるだけで誤判断につながります:
- 1星と宮位を確認する
格局は星の入る地支の宮位に厳密な要求があることが多いです。七殺朝斗は寅申子午、極居離明は午宮に限られます。宮位が違えばその格ではありません。
- 2廟旺落陷を確認する
同じ組み合わせでも、廟旺なら成格、落陷なら敗局になり得ます。日月並明は両曜が得地にあることが条件で、日月反背は同じ二星が失位した姿です。
- 3吉煞と四化を確認する
吉星の会照は格局を地に足のついたものにし、煞星の沖会は価値を割り引きます。祿存・化祿は最も重要な要素で、紫府同宮も祿がなければ空の庫、雙祿朝垣も空劫に逢えば祿逢沖破となります。
- 4夾宮の構造を確認する
財蔭夾印と刑忌夾印の違いは、隣接する二宮が祿か忌かだけです。判断前に必ず左右の隣宮を確認してください。夾宮は隣接宮のみで、一つ飛ばしは数えません。
📚 格局を一つずつ詳解
吉凶で三組に分類。項目を開くと成立条件・古訣の出典・詳解・三分野の判断が読めます。
吉格
39 項目富貴・名声・才学・助力を示す成格の構造。吉星と四化に引き動かされてこそ真の格となります。
紫微・天府というふたつの主星が同じ宮に坐して命宮に入る形です。帝星と庫星が並び立ち、器の大きさと資源を兼ね備えた、紫微斗数でも名高い大格です。
紫微が命宮に坐し、三方四正に左輔・右弼が揃い、さらに六吉星のいずれかの拱照を得る形です。君が賢臣を得たようで、紫微が最も喜ぶ成格です。
紫微が命宮に入り、六吉星が三対そろって拱照される形です。百官が朝廷に列するようで、格局は雄大、大事を任せられる相であり、君臣慶会と表裏をなします。
天府と天相、庫と印のふたつが三方から命宮を拱する形です。生涯にわたり衣食禄に恵まれ、引き立ても得られる、堅実な富貴の典型的な格局です。
天府が廟旺で命垣を拱し、祿存または化禄と会する形です。財庫が鍵を得た状態で、生涯豊かで安定し、守成に長けて既にある福を享受します。
紫微が午宮に独坐して命宮に入る形です。帝星が離明の位に臨み、煞星が加わらなければ大貴を意味し、古くは上格に列せられました。
七殺が寅・申・子・午で命宮に入り、紫微・天府と会する形です。将星が斗を拝するようで、威権が際立ち、大きく起きて大きく成す、武の貴の第一格です。
廉貞が寅・申で入廟して命宮に坐す形です。雄宿が本来の位に帰り、有能で実行力があり、制度の中で権を握る、廉貞にとって最上の格です。
貪狼と火星が同宮または会照する形です。欲望が火に出会って爆発力が凄まじく、突発的な臨時収入と急激な発展を意味する、名高い横発の格です。
貪狼と鈴星が同宮または会照する形です。くすぶる火がゆっくり燃え、厚く蓄えて突然発します。火貪と並び称され、発し方はより重く、守りにも耐えます。
太陽・天梁が文昌・祿存(または化禄)と会する、古来の科挙の格です。試験・功名・専門資格の運に最も有利で、利は名について訪れます。
命宮が未宮にあって正曜がなく、太陽と太陰が卯・亥から分かれて拱照する形です。明珠が海から現れるように、先に労して後に顕れる、大器晩成の貴格です。
太陽と太陰がともに廟旺の地で命垣に会照する形です。昼と夜のふたつの輝きが揃い、富貴を兼ね、名利がともに進む、日月系の第一の吉格です。
太陽が卯宮で命宮に入る形です。朝日が昇って雷門を照らし、若くして志を得て名が外に現れる、太陽の格の中でも最も生気に富む貴格です。
太陽が午宮で命宮に入る形です。日輪が中天に至って光が最も盛んで、名声が高く貴の気が際立ちます。昼生まれの人が大きな格を成します。
太陽が廟旺で命宮を守り、化禄または祿存を得る形です。金烏が禄を帯びて名と利がともに輝く、太陽の格局では珍しく名利を兼ね収めるタイプです。
太陰が亥宮で命宮に入る形です。月が天門に朗らかに懸かる、夜の月が最も位を得た状態で、富みながら清らかで貴い、静かな水が深く流れるような太陰の第一格です。
太陰と天同が子宮で命宮に坐す形です。月が大海から昇り、財は清らかに満ち、家運も豊かになる、富の格の中でも清雅な一筋です。
巨門が子・午で命宮に入る形です。暗星が位を得て、玉が石に包まれているようで、大器晩成、弁舌と専門性で真価を彫り出す、巨門の第一格です。
巨門と太陽が寅宮に同坐して命宮に入る形です。暗星が日の光を得て明るくなり、言葉によって名を挙げ、異なる道から功名を得ます。渉外や公共性のある業界にとくに有利です。
天機・太陰・天同・天梁の四星が命垣の三方に会する形です。「機月同梁は吏人と作る」——公門や大組織で身を立てる、典型的な安定の格です。
天機と天梁が辰・戌で同宮して命宮を守る形です。謀の星が蔭の星と出会い、兵法を語らせれば右に出る者なし、知恵袋・軍師の典型的な格局です。
巨門と天機が卯宮に同坐して命宮に入る形です。暗星と謀星が旺地で出会い、弁舌が縦横に冴え、知恵で名を挙げる、古くは公卿の貴を許された格です。
化禄・化権・化科の三奇が命宮の三方四正に会する形です。財・権・名の三本の線が同時に伸びる、四化の体系では第一の貴格です。
祿存と化禄が三方から分かれて命垣を拱する形です。ふたつの禄が交わり、財源がふたつ揃って生涯豊かな、財の格の中でも正統な大格です。
祿存または化禄が天馬と命宮の三方四正で会する形です。禄と馬が駆け、動く中で財が生じ、遠方に利を得て、動くほど富む行動型の財の格です。
命宮に禄があり、暗合する宮にもまた禄が隠れている形です。表の禄と裏の禄が補い合い、表向きの収入のほかにもう一筋の財があって、福分が細やかに続きます。
左輔・右弼が同宮して命宮を守るか、命垣を挟んで拱する形です。ふたつの助力が同時に訪れ、生涯にわたり引き立てを受け、人の中心に立つ、輔佐の力が最も強い吉格です。
紫微が命宮を守り、左輔・右弼が両隣の宮から挟む形です。ふたりの臣が帝を護り、土台がきわめて安定して常に支えがある、帝の格の中でも安定した一筋です。
天魁・天鉞の一方が命宮に、もう一方が対宮に坐す形です。貴に坐し貴に向かい、生涯にわたり危難に救いがあり、機会は人が運んでくる、貴人運の代表的な格局です。
文昌・文曲が両隣の宮から命垣を挟む形です。文の星が命を護り、聡明で気品があり、学業と文名に有利な、文の格の佳品です。
文昌・文曲が三方四正から命宮を拱照するか、同宮して命宮に坐す形です。文の星が命を拱し、博識多才で文名が早く立つ、科挙の貴です。
化科が命宮に入り、化権・化禄が三方に会する形です。科名が先頭に立ち、権と禄が後を支える、試験で首位を取り、功名によって世に出る登科の大格です。
武曲が辰戌丑未の廟旺の地で命宮を守る形です。将星が地を得て剛毅果断、実務で身を立て、財も権も兵符もひとりで担う「武の貴」の格です。
武曲と貪狼が丑・未で同宮して命宮を守る形です。財星と欲の星が同行し、先に貧しく後に富む——三十歳を過ぎて大きく発展する、名高い晩成の財格です。
天梁が午宮で命宮に入る形です。寿星が入廟して蔭と徳が満ち、生涯にわたり凶が吉に転じ、清らかな名声と長寿に恵まれる——天梁にとって最も正統な格です。
破軍が子・午で命宮に入る形です。英星が入廟し、破壊力がそのまま開創力に転じる——先に壊して後に成す、裸一貫で身を立てる開拓の大格です。
天相が化禄と天梁に両隣から挟まれる形です。財と蔭が印を挟み、印星が兵糧と庇護を得て、順調に昇り、託されて権を握ります。
太陽と太陰がともに廟旺で田宅宮に会う形です。日月が壁を照らし、家業は豊かに、資産は輝く——田宅と財富にまつわる名高い富の格です。
凶格
22 項目破耗・刑傷・是非・停滞を示す敗局の構造。多くは認識と行動によって和らげられます。
紫微が命宮に入りながら、三方に左輔・右弼を見ない形です。帝星に使える臣がなく、志は大きくとも助力に乏しい——孤高で自負が強く、何ごとも自ら手を下すことになる局です。
紫微と貪狼が卯・酉で同宮して命宮を守る形です。帝星が日の出・日の入りの地で桃花に出会い、才芸と華に恵まれる一方、心の向きがぶれやすい——古くは敗格に数えられましたが、今は丁寧に読むべき局です。
太陽と太陰がともに落陷の地で命垣に会照する形です。日月が反背し、ふたつの光源がどちらも弱い——若い頃は苦労が多く、肉親の縁も薄めで、故郷を離れて運を借りることで立ち上がる局です。
天梁と天馬が陷弱の地で同宮する形です。蔭星が動の星に出会う漂泊の象で、落ち着き先が定まらず、労多くして功少なしとなりやすい局です。
廉貞が落陷し、七殺が三方から拱衝する形です。囚の星が失地で将星に出会い、性が烈しく危うさを招きやすく、是非や訴訟への備えが要る——古くは凶局に数えられました。
廉貞と貪狼が巳・亥で同宮して命宮を守る形です。ふたつの桃花星がともに落陷し、情と欲の波が立ちやすく漂う象——専門と自律によって身を立てるべき局です。
天相が擎羊と化忌に両隣から挟まれる形です。刑と忌が印を挟んで印星が抑え込まれ、責任はあっても権限がなく、人の失敗を背負わされる——挟む局の中では名高い凶格です。
化忌が坐す宮を擎羊と陀羅が両隣から挟む形です。羊陀が忌を挟み、忌星が刑を受けて、もつれた行き詰まりと進退窮まる状況を主します。
命宮が火星と鈴星に両隣から挟まれる形です。火鈴が命を挟んで気が急き、性急さが災いを招き、突発的な変事への備えが要ります。
命宮が地空と地劫に両隣から挟まれる形です。空劫が命を挟み、労多くして得るものが少なく、財は来ては去っていく——技芸と思想で身を立てるのが向く局です。
命宮が擎羊と陀羅に両隣から挟まれる形です。羊陀が命を挟み、表立った争いも陰の駆け引きも絶えず、生涯を通じて競争と試練が多い——確かな実力で足場を築くべき局です。
命宮に十四主星が坐さない形です。命に正曜なく、対宮の主星を借りて命を論じます。性格は可塑性に富み、人生の伸縮も大きい一方、若い頃の地力はやや薄めです。
命宮に地空・地劫が坐す形です。命の中に空を得て、思考は世俗を超え、物欲は淡く——精神性の高い仕事に身を置くのが向く局です。
鈴星・文昌・陀羅・武曲の四星が大限で交わる形です。鈴昌陀武は古来名高い凶限で、不測の危険と判断の誤りへの備えが要ります。
貪狼が亥・子の水の郷で桃花の星曜に逢う形です。泛水桃花は情の縁が溢れやすく、色ごとから面倒を招きやすい——自律と集中によって解くべき局です。
貪狼と陀羅が寅宮で同宮する形です。風流彩杖は色ごとから災いと挫折を招く、桃花が格を破る典型例です。
巨門が命宮を守り、擎羊・陀羅・火星・鈴星の四煞が並び至る形です。巨門が四煞に逢って暗星が刺激され、口舌と是非がつきまとう——言葉を慎んで災いを避けるべき局です。
武曲と廉貞が交わり、そこへ煞星や化忌が加わる形です。財と囚が仇となり、財星が囚星に刺激されて、財が原因の訴訟と資金繰りの詰まりへの備えが要ります。
祿存が同宮の地空・地劫に衝破される形です。禄が衝破に逢って財源に漏れが生じ、入ってきても守りきれない局です。
天馬が地空・地劫と同宮する形です。馬が空亡に落ち、奔走しても徒労に終わり、動いても功がありません。謀を定めてから動くのがよい局です。
紫微が貪狼と同度する形です。桃花が主を犯し、帝星が欲望の中で威を失って、享楽に耽り格を損ないやすい局です。
七殺が擎羊・鈴星と同度または会照する形です。七殺が煞を帯びて性は烈しく傷つきやすく、不測の事故への備えが要る——規律で勇を御すべき局です。
組合格
4 項目それ自体は吉凶を持たない固定構造。質は会照する吉煞と四化で決まります。
💬 よくある質問
そうとは限りません。格局が示すのは構造と上限で、それが実現するかは二つの条件によります。一つは成立条件が揃っているか(祿の不足、落陷、煞星との会合はいずれも価値を下げます)、もう一つは大限や流年がその格を引き動かす時期に至っているかです。良い格でも時が来なければ中年以降の発現になりますし、何も行動しなければ紙の上の格局のままです。
いいえ。凶格が示すのは「リスクの構造」であって判決ではありません。羊陀夾忌は正面から押し通さず迂回せよということ、鈴昌陀武は重要な決断を急がず確認せよということ、空劫夾命はお金を資産と技能に変えよということです。ほとんどの凶格には具体的な行動指針があり、各項目の「破格と注意点」はまさにその観点で書かれています。
格局は条件の組み合わせを見るからです。太陽と太陰がともに廟旺なら日月並明の富貴格、ともに落陷なら日月反背の労苦の局です。天相が祿と天梁に夾まれれば財蔭夾印、擎羊と化忌に夾まれれば刑忌夾印です。同じ星でも条件が変われば結論は裏返ります。だからこそ成立条件を一つずつ確認する必要があるのです。
複数が同時に成立し、吉凶が併存しているのが普通です。自分に都合のよい格だけを選んで見るのではなく、命宮の三方四正にあり四化に最も強く引き動かされている格を探してください。それが人生の構造を主導する主格で、他は補助的あるいは一時期に現れるものです。
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格局が読めたら、自分の命盤で照らし合わせてみましょう
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