祿逢沖破
祿存が同宮の地空・地劫に衝破される形です。禄が衝破に逢って財源に漏れが生じ、入ってきても守りきれない局です。
🔑 成格条件
祿存が命宮を守り、同じ宮にさらに地空または地劫があり(ふたつのうちいずれか一つが現れれば足ります)、禄星と空曜が同じ宮に居合わせれば、この局が成立します。判定は命宮そのものにあるこのふたつの項目だけを見て、化禄が衝かれる、羊陀に挟まれるといった他の言い方は、この規則の検査範囲に入りません。
📜 古訣出典
禄逢衝破、吉処蔵凶(禄が衝破に逢えば、吉の中に凶が潜む)
—— 『紫微斗数全書』
📖 詳解
🔬 実例:一歩ずつ算出してみる
以下の命盤は当サイトの排盤エンジンで実際に作成し、判定ステップは同じ計算の中で格局判定器が出力したものです。解説と判定が同一の出所である点が要点です。
- 1
命宮(申宮)を判定の基準として特定します。
- 2
命宮の本宮に 祿存 を確認しました。
- 3
命宮の本宮で 地空、地劫 を探し、地劫 を確認しました(いずれか一つで可)。
- 4
以上の 2 項目の条件をすべて満たすため、この格は成立します。
- 5
最後に格の高さ:命宮の三方四正に吉星・禄星の緩和がなく、この局のリスク構造はそのまま成立します。
✓ 判定結果:成立し、吉星・禄星による緩和もないため、凶意はそのまま現れます
祿存は斗数で最も実のある財星で、位置は生年の天干で固定され(甲年なら寅、乙年なら卯と、生涯動きません)、安定した収入を表します。地空・地劫は落空と消耗を専門に司ります。この局が調べるのは、このふたつの性質が同じ宮に押し込まれているかどうかなので、判定器は命宮そのものだけを認め、会照は認めません——空劫が三方から照らす形は一枚隔たっており、「同度による衝破」にはなりません。この局の凶は金がないことではなく、落差にあります。金は入ってくるのに、どこかの段階でいつも漏れていく。伝票を切ったのに入金がない、昇給したのに支出が増える。そこが分かれば課題はごく具体的になります——重点は漏れを塞ぐことと現金化することであって、収入の口を増やすことではありません。
🎯 テーマ別の判断
口約束の報酬と、支払いが先送りされる株式には注意を。この局には、確実に手元に入る収入構造が向きます。
まず家計の健康診断で漏れ口を探しましょう。重複したサブスク、成果の出ない投資、義理の出費。漏れを塞ぐほうが、もう一本収入を増やすより効きます。
経済的な約束を守れないことから生じる信頼の問題に注意を。差し出す約束には余裕を持たせましょう。
⚠️ 破格と注意点
衝破の程度は煞星の強弱で決まり、軽ければ散財、重ければ破格です。双禄のうち一方が破れても、もう一方に頼る道は残ります。この局の課題は「現金化」の三文字——収入は、口座に着地して初めて数に入ります。
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