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格局辞典凶格

梁馬飄蕩

天梁と天馬が陷弱の地で同宮する形です。蔭星が動の星に出会う漂泊の象で、落ち着き先が定まらず、労多くして功少なしとなりやすい局です。

関わる主星:天梁

🔑 成格条件

天梁と天馬が同じ宮に落ちて(同宮)命宮を守り、さらにそこでの天梁の明るさがやや弱い三つの段階——「平」「不」または「陷」——に落ちていることが必要です(星の力は強い順に廟・旺・得・利・平・不・陷と並びます)。二星は本当に同じ宮になければならず、三方四正から照らしてくる形は数えません。

📜 古訣出典

梁馬飄蕩、労碌奔波(梁と馬が漂えば、休みなく駆け回ることになる)

—— 『紫微斗数全書』

📖 詳解

天梁は本来、安定と庇護を司り、腰を据えているのが最も似合う星です。天馬はもっぱら移動を司り、駆けることを何より好みます。正反対の星性が無理やり同席し、しかも天梁は位を失って場をまとめきれない。結果として「落ち着きたいのに落ち着けない、出て行きたいのに遠くへ行けない」という状態になります。都市を変え、業界を変え、どこでも根を下ろすのにあと一歩足りない。この局の病根は動くことではなく、「主のない動き」にあります。行き先のない移動を、漂泊と呼ぶのです。移動にハンドルを付けてやれば、梁馬も禄馬のように走れます。

🔬 実例:一歩ずつ算出してみる

以下の命盤は当サイトの排盤エンジンで実際に作成し、判定ステップは同じ計算の中で格局判定器が出力したものです。解説と判定が同一の出所である点が要点です。

西暦 1978-03-10 13·男性旧暦 1978年2月2日命宮 五行局 木三局
実例の命盤
命宮
天同
天梁
火星 天馬
兄弟宮
天相
天鉞
夫妻宮
巨門
擎羊 地劫
子女宮
廉貞
貪狼化禄
左輔 祿存
財帛宮
太陰化権
陀羅 地空
疾厄宮
天府
文昌 天喜 咸池
遷移宮
天姚
交友宮
紫微
破軍
天魁
官祿宮
天機化忌
田宅宮
文曲
福徳宮
太陽
鈴星
父母宮
武曲
七殺
右弼化科 紅鸞
破線=三合 実線=対宮/挟宮
推算のステップ
  1. 1

    命宮(申宮)を判定の基準として特定します。

  2. 2

    命宮の本宮で 天梁、天馬 を探し、必要な星がすべて揃いました。

  3. 3

    命宮の本宮に 天梁 を確認しました。

  4. 4

    明るさを確認:天梁陷。この格の条件を満たします。

  5. 5

    以上の 2 項目の条件をすべて満たすため、この格は成立します。

  6. 6

    最後に格の高さ:命宮の三方四正に吉星・禄星の緩和がなく、この局のリスク構造はそのまま成立します。

判定結果:成立し、吉星・禄星による緩和もないため、凶意はそのまま現れます

💡 この格の判定のポイント

この格の要はふたつの星そのものではなく、その性質が互いに逆であるところにあります。天梁は庇護と安定を司り、腰を据えるのが最も適します。天馬は移動と奔走を司り、駆け回るのを最も好みます。ですから判定器は、まず二星が本当に同じ宮に押し込まれていることを確かめ、それから天梁の明るさだけを別に調べます。天梁が「平」以下まで弱って場を鎮められなくなって初めて、動きが方向を欠いた漂いに変わるからです。逆にいえば、廟旺の天梁に天馬が配されるのは使命を帯びて出ていく形で、別に吉と論じます。この明るさの検査が存在する意味は、まさにそこにあります。判定は地空・地劫も煞星も調べません。それらは程度を重くするだけで、この格が成立するかどうかを決めないからです。ですからこの格が示してきたのは「動くこと」ではなく、「主のない動き」です。

自分の生年月日時で命盤を作り、この格があるか確かめてみましょう

🎯 テーマ別の判断

仕事

流動そのものを職業にしてしまうのが吉です。海外赴任、巡回講演、プロジェクト単位の仕事、デジタルノマド。転職を薬にしてはいけません——変わるのは環境で、連れて行くのは自分自身です。

財運

財は雲のように行き来し、貯蓄の規律が錨になります。移った先ではまず「動かさない元本」を決めておけば、漂っても散りません。

恋愛・結婚

会えない時間が長いのが基本の筋書きです。定期的に港へ帰る儀式のほうが、永遠の誓いより関係を新鮮に保ちます。

⚠️ 破格と注意点

天梁が廟旺で天馬に会う場合は「蔭馬同行」となり、使命を帯びた移動として別に吉論します。この局が空亡に逢えば消耗はさらに増えます。安定とは家を買うことではなく、心に一本の筋が通っていること——筋が立てば、漂泊は止まります。

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