🔑 成格条件
命宮は必ず未宮になければならず、しかもその命宮に十四主星が一つも入っていないことが必要です(こうした宮を空宮といいます)。同時に、命宮の三方四正(=命宮そのもの+向かいの宮+左右ふたつの三合宮、合わせて四つの宮)に太陽があって明るさが旺または廟に達し、太陰もあって同じく明るさが旺または廟に達していることが必要です(明るさとは星がその宮で持つ力の等級で、廟が最も強く、旺がそれに次ぎます)。この四条が同時に満たされて、この格が成立します。
📜 古訣出典
明珠出海、財禄双美(明珠が海より出でて、財と禄がともに美しい)
—— 『紫微斗数全書』
📖 詳解
🔬 実例:一歩ずつ算出してみる
以下の命盤は当サイトの排盤エンジンで実際に作成し、判定ステップは同じ計算の中で格局判定器が出力したものです。解説と判定が同一の出所である点が要点です。
- 1
命宮(未宮)を判定の基準として特定します。
- 2
この格は宮位が 未 にあることを求めます。命宮は未宮にあり、条件を満たします。
- 3
命宮には十四主星がなく、空宮です。
- 4
命宮の三方四正に 太陽 を確認しました。
- 5
明るさを確認:太陽廟。この格の条件を満たします。
- 6
命宮の三方四正に 太陰 を確認しました。
- 7
明るさを確認:太陰廟。この格の条件を満たします。
- 8
以上の 4 項目の条件をすべて満たすため、この格は成立します。
- 9
最後に格の高さ:命宮の三方四正に煞忌の妨げがなく、真の成格として扱います。
✓ 判定結果:この格は真の成格として成立します
この格が稀なのは、互いに独立した三つの事柄を同時に押さえているからです——宮、空宮、そして日月がともに旺じていること。未宮の空宮は「体」にあたります。命宮自身に主星がなく、力はすべて外から借りることになります。三方から照らし込む太陽と太陰が「用」で、一方は貴の気を、もう一方は財の気を供給します。判定器はなぜ「十四主星が一つもないこと」をわざわざ調べるのでしょうか。空宮がこの格の前提だからです。命宮に主星が坐した途端、光源に競争相手ができ、明珠はもう水中から捧げ出されたものではなくなります。太陽と太陰の明るさを別々に量るのは、二星それぞれに十分な明るさを求めているからで、どちらか一方でも得・利より下に落ちれば成立しません——日月のどちらかが力を失えば、この格は直ちに普通の借星の局に格下げされます。空宮は命が弱いことを意味せず、ただ成否を三方に委ねているだけです。この格が早年は沈潜し、後から抜き出るとされるのも、そこに理由があります。
🎯 テーマ別の判断
まず腰を落として、後から跳ぶ成長の道筋が向きます。若い頃に土台と評判を築き、中年以降に名と地位を同時に得ます。公共性と専門性を兼ね備えた業界が最適です。
財と禄はともに美しいものの、訪れるのは早くありません。三十五歳までは蓄積を重んじ、見返りは求めすぎないこと。日月の財は急いてはならず、急げば真珠は沈みます。
異性との縁は穏やかで長続きし、恋愛は引き立ててくれる人の縁で進むことが多くなります。結婚は遅いほうが吉で、晩成であるほど円やかに実ります。
⚠️ 破格と注意点
太陽・太陰のどちらかが失陷したり煞星に侵されたりすると、明珠は曇り、ふつうの借星の形に下がります。空宮に地空・地劫が入るのは最も避けたいところで、光源そのものが奪われます。専門の実力で空宮の空白を埋めるのが吉です。
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