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格局辞典吉格

明祿暗祿

命宮に禄があり、暗合する宮にもまた禄が隠れている形です。表の禄と裏の禄が補い合い、表向きの収入のほかにもう一筋の財があって、福分が細やかに続きます。

🔑 成格条件

祿存が命宮そのもののひと宮に実際に坐していることが必要で(祿存の位置は生年の天干で決まり、生涯動きません)、これが明禄です。同時に、命宮の三方四正(=命宮そのもの+向かいの宮+左右ふたつの三合宮、合わせて四つの宮)に生年の化禄が現れることも必要です(化禄=生まれ年の天干がある主星に押す「財源」の印で、その星とともに宮を移ります)。この二条が同時に満たされて、この格が成立します。

📜 古訣出典

明禄暗禄、錦上添花(明禄と暗禄が揃えば、錦の上に花を添えるようなもの)

—— 『紫微斗数全書』

📖 詳解

明禄は目に見える実入りです。給与、本業、表に出る商売。暗禄は六合の宮に隠れ、外からは見えない財路です。配当、印税、古い縁が運んでくる融通。明暗ふたつの禄が地支の六合を通じて密かに行き来するため、本人の懐は「はたが思っているより良い」ことがよくあります。この格の財運の特徴は、細やかに途切れないこと。一件あたりは大きくなくとも、源が多く枯れにくいため、暮らしはしだいにゆとりを増していきます。

🔬 実例:一歩ずつ算出してみる

以下の命盤は当サイトの排盤エンジンで実際に作成し、判定ステップは同じ計算の中で格局判定器が出力したものです。解説と判定が同一の出所である点が要点です。

西暦 1966-01-22 17·男性旧暦 1966年1月2日命宮 五行局 水二局
実例の命盤
命宮
巨門
祿存
兄弟宮
貪狼
左輔 陀羅
夫妻宮
太陰
天喜 咸池
子女宮
紫微
天府
地空
財帛宮
天機化権
文昌化科 文曲 天姚
疾厄宮
破軍
鈴星
遷移宮
太陽
天魁
交友宮
武曲
右弼 火星
官祿宮
天同化禄
天鉞 紅鸞
田宅宮
七殺
地劫 天馬
福徳宮
天梁
父母宮
廉貞化忌
天相
擎羊
破線=三合 実線=対宮/挟宮
推算のステップ
  1. 1

    命宮(巳宮)を判定の基準として特定します。

  2. 2

    命宮の本宮に 祿存 を確認しました。

  3. 3

    命宮の三方四正で四化を確認:天同化禄 があります。

  4. 4

    以上の 2 項目の条件をすべて満たすため、この格は成立します。

  5. 5

    最後に格の高さ:命宮の三方四正に煞忌の妨げがなく、真の成格として扱います。

判定結果:この格は真の成格として成立します

💡 この格の判定のポイント

明禄は表に出ている収入、暗禄は目立たないもう一筋の財源で、この格が判定するのは二路が並び走っているかどうかです。判定器はふたつの禄を別々の二段階で調べ、位置の要求も違えています。祿存は命宮そのものに坐していなければならず、三方から照らしているだけでは足りません。目に見えて手の中にある確かな一筋を表すからです。化禄のほうは三方四正であれば数えるところまで緩めてあります。主星とともに動く流動的な財縁で、もともと他所から送り込まれてくるものだからです。二段階の調べ方も異なります。祿存を調べるのは「その星があるか」を探すこと、化禄を調べるのは「どの星がその印を帯びているか」を探すこと——化禄は独立した一つの星ではないからです。古書は地支の六合の宮で暗禄の位置を定めますが、ここでは三方四正を範囲としており、実際の盤に落とせば認めているのは同じことです——命宮に確かな禄が一筋あり、もう一路の禄が外から接続されてくる、という構造です。

自分の生年月日時で命盤を作り、この格があるか確かめてみましょう

🎯 テーマ別の判断

仕事

本業のほかに、静かな第二の曲線を早めに敷いておくのが吉です。著作権、株式、顧問としての関係など。暗禄は静かに育てるもので、吹聴するものではありません。

財運

複数のキャッシュフローを持つ体質で、働かずに入る収入は天賦の才です。資産運用は爆発力より構造が大切で、長く合わせるほど厚みが出ます。

恋愛・結婚

家を栄えさせる財格で、結婚後に財運がさらに一段上がることも多いでしょう。財を外に見せない家風は、まさにこの格の性に合っています。

⚠️ 破格と注意点

暗禄が地空・地劫や截路に遭えば、合していても届かず、隠れた財は絵に描いた餅になります。明禄が衝を受ける場合は表と裏が逆転し、表向きは苦しく裏で補うことに。見栄を張るのが最も禁物です。

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