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格局辞典吉格

甲第登庸

化科が命宮に入り、化権・化禄が三方に会する形です。科名が先頭に立ち、権と禄が後を支える、試験で首位を取り、功名によって世に出る登科の大格です。

🔑 成格条件

命宮そのものに、生年の化科を帯びた星が一つあることが必要です(四化とは、生まれ年の天干が四つの星に押す印のことで、化禄は財源、化権は発言権、化科は名声と試験運、化忌は停滞を司ります)。同時に、命宮の三方四正(=命宮そのもの+向かいの宮+左右ふたつの三合宮、合わせて四つの宮)に、化権と化禄というふたつの印がともに現れることも必要です。この二条が同時に満たされて、この格が成立します。

📜 古訣出典

科命権朝、登庸甲第(化科が命に坐し化権が朝すれば、及第して登用される)

—— 『紫微斗数全書』

📖 詳解

同じ三奇でも、この格は座席の順序を重んじます。化科が自ら命垣に坐して名分が旗頭となり、権と禄は三方で兵站を担う——まさに「まず功名を取り、次いで権と禄を握る」という科挙の出世の道筋です。化科が命に入る人は生まれつき試験に強く、本番で落ち着き、説明が明快で、審査する側の受けもよく、人生で「採点される」関門のたびに得をします。この格は学びを重ね、試験を重ねて進むのが吉。学歴と資格の複利が、中年以降にまとめて実を結びます。

🔬 実例:一歩ずつ算出してみる

以下の命盤は当サイトの排盤エンジンで実際に作成し、判定ステップは同じ計算の中で格局判定器が出力したものです。解説と判定が同一の出所である点が要点です。

西暦 1966-10-16 9·男性旧暦 1966年9月3日命宮 五行局 水二局
実例の命盤
命宮
巨門
文昌化科 祿存
兄弟宮
貪狼
陀羅 地劫
夫妻宮
太陰
天喜 咸池
子女宮
紫微
天府
右弼
財帛宮
天機化権
疾厄宮
破軍
左輔
遷移宮
太陽
天魁
交友宮
武曲
官祿宮
天同化禄
文曲 天鉞 紅鸞 天姚
田宅宮
七殺
鈴星 天馬
福徳宮
天梁
父母宮
廉貞化忌
天相
擎羊 火星 地空
破線=三合 実線=対宮/挟宮
推算のステップ
  1. 1

    命宮(巳宮)を判定の基準として特定します。

  2. 2

    命宮の本宮で四化を確認:文昌化科 があります。

  3. 3

    命宮の三方四正で四化を確認:天機化権、天同化禄 があります。

  4. 4

    以上の 2 項目の条件をすべて満たすため、この格は成立します。

  5. 5

    最後に格の高さ:命宮の三方四正に煞忌の妨げがなく、真の成格として扱います。

判定結果:この格は真の成格として成立します

💡 この格の判定のポイント

この格と三奇嘉会は同じ材料——化禄・化権・化科という三つの吉化——を使っており、違いはすべて座席の並びにあります。三奇嘉会が三化すべて三方四正へ入ることだけを求めるのに対し、甲第登庸は化科だけを取り出して、それが命宮そのものに坐すことを求め、権と禄は三方に退いて後方支援に回ります。語っているのは「まず功名を取り、それから権と禄を握る」という順序です。ですから判定は二段階に分かれ、一段階目が調べる範囲は命宮というひと宮だけ、二段階目でようやく四つの宮まで広がります。ふたつの段階で範囲が違うところが、この格で最も見落とされやすい点です。なぜ化科が自ら命宮に坐す必要があるのでしょうか。化科は名声・審査・試験運を司るので、命宮に坐すことは「採点される場面で有利になる」ことを本命に書き込むのと同じで、人生で試験・昇格審査・口頭発表といった関門に出会うたびに恩恵を受けます。判定は化忌も三方にあるかどうかを調べません。それは破格と注意点の範囲にあたります。

自分の生年月日時で命盤を作り、この格があるか確かめてみましょう

🎯 テーマ別の判断

仕事

標準的な試験型の昇進の格です。進学、公務員試験、等級評価、審査——受ければ通るのが天賦の才で、公的機関や専門機関が主戦場です。

財運

名が先、財は後。証書の一枚一枚が収入の値段を決めていきます。資格による上乗せで稼ぐのが吉で、本業を外れた商売は向きません。

恋愛・結婚

礼儀正しく品のある人柄が加点になり、目上の受けもとくに良好です。恋愛のテンポはゆっくりで、段階を踏む交際型。ご家族への挨拶は、むしろ得意分野です。

⚠️ 破格と注意点

化忌が三方に入ると科名に疵がつき、試験の波乱や論文・書類の不備に注意が必要です。科を重んじる人は名を惜しむため、一度の失敗で気を揉みがちです。試験運の下限は、心の持ちようで守りましょう。

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