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格局凶格

凶蛇入獄

天盤の辛が地盤の壬に重なる形。辛金が壬水という牢獄の地に沈み、凶蛇が自ら獄に入るがごとく、二人の男が一人の女を争う多角的な紛争と、絶え間ない訴訟を主る。先に動いた方が先に負ける凶格である。

成格条件

天盤 辛 + 地盤 壬

詳解

凶蛇入獄とは、天盤の辛が地盤の壬に重なる形を指す。辛は罪過を主り、壬は天牢・江湖・暗昧の水である。辛金が壬水の上に落ちれば、金は水底に沈み、蛇が獄に入るがごとく、もがくほどに縛めはきつくなる。古伝の「二男、女を争い、訟獄息まず」という断は、この格の二つの象を言い当てている。一つは感情面での多角関係の紛争で、二者が一人を奪い合ってもつれが解けないこと。もう一つは訴訟面での連鎖する裁判で、一件が終わらぬうちに次の一件が起こることである。この格の要諦は「先に動けば理を失う」にある。先に手を出した者、先に関係を決裂させた者が、道理の上でまず一歩を失う。凶の程度は中の重に属し、突発的な災禍ではなく長期の消耗を主る。時間も金銭も名声も、綱引きの中で流れ出ていく。落宮で休門・太陰に逢えば、なお水面下で斡旋と和解の余地があるが、驚門・白虎に逢えば口論は法廷での対決へと発展する。判断にあたっては、まず求測者がすでに多者間の紛争に巻き込まれているかを見て、次に本人が仕掛ける側か受ける側かを見る。受け身で堅実に守る者の方がかえって理を得る。辛の落宮が空亡に逢えば、紛争は名ばかりで実がなく、しばらく経てば自然に散じる。壬水が旺相する冬季であれば、より深く陥るため、速やかに仲介者を立てて調停するのが上策である。

テーマ別の判断

仕事・官職

職場では三者が一つの椅子を争う象があり、先に名乗りを上げた者がかえって脱落する。同僚の間には水面下の駆け引きがあるため、派閥に与せず、また聞きを広めないこと。求職で多数の応募者と競合する場合は、前のめりのアピールは控え、足場を固めて、相手が先にミスするのを待つのがよい。

財運・経営

財は紛争によって凍結され、流用され、共同事業の帳簿はもつれて整理がつかない。関係を決裂させて取り立てに動けば、かえって回収できなくなる。第三者の調停を通じて清算し、書面で証書を作り直すのがよい。共同出資型の投資案件には、この時期は参入すべきでない。

恋愛・結婚

「二男、女を争う」がこの格の本象で、恋愛には第三者や多角関係があり、争うほどに乱れる。競争を伴う求愛を問えば、先に告白した者が先に受け身に回る。すでにもつれを抱えている者は、快刀乱麻を断つように早めに損切りすること。長引けば人も財も失う。

健康

病が長引いて絡みつく象で、泌尿器系・腎・血液および肺が中心となる。病因は感情の鬱結と関わることが多い。病状はぶり返し、一難去らぬうちにまた一難が起こる。早めに系統的な検査を受け、表面の症状だけを治療しないことが肝要である。

旅行・移動

外出は紛争に巻き込まれやすく、行程が他人の事情に引きずられたり、同行者と諍いが起きたりする。水路と夜道はことに慎重を要する。この格のもとで紛争調停のために出向くのは不適で、行けばより深く巻き込まれる。延期できるなら延期すること。

訴訟・争い

「訟獄息まず」の通り、裁判は連鎖し、一件が次の一件を引き出す。先に提訴した者が先に理を失い、証拠の連なりも相手に穴を突かれやすい。攻めるより守り、調停による決着を図って速戦即決すること。長引くほど受け身に回る。

関連項目

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