九地
八神の一つ。坤土の性を秉け、堅牢と静けさを司る神。潜伏・守御・田土と基盤を主り、腰を据えて営むのに適し、派手に打って出るのには向かない。古訣に「九地潜藏可立營(九地は潜み蔵れて営を立てるによし)」とある。
古訣出典
九天之上好扬兵,九地潜藏可立营。(九天の上には兵を揚げるによく、九地に潜み蔵れれば営を立てるによし)
《烟波钓叟歌(『煙波釣叟歌』)》
詳解
テーマ別の判断
九地は守成を司る。職場では現職を深く耕し、経歴を積み上げるのがよく、いま転職や抜け駆けの売り込みをする時ではない。吉星・吉門を得れば、腰を据えて取り組んだ仕事が後日の基盤となる。昇進を占って九地を見れば、当面は押さえられていることが多く、辛抱強く次の周期を待つこと。
九地は田土・不動産と貯えを司る。吉門を得れば住宅や土地の購入、長期投資、こつこつ積む貯蓄に利があり、堅実を求めれば実りがある。短期の投機で素早く出入りするのはその性に反し、大方塩漬けになる。農業・倉庫・不動産業でこれが旺相なら、基盤はいよいよ厚い。
九地が感情の宮に入れば、関係は落ち着いて淡々とし、長年連れ添った夫婦の趣がある。恋愛の進展は緩やかで、一方は内向きで態度を示さないため、細く長く育てるのがよく、問い詰めたり結婚を迫ったりしないこと。婚占で吉門を得れば家庭は安泰で、年長者との同居も穏やかに収まる。
九地は土に属し、脾胃・筋肉・腹部に対応する。病占でこれを見れば病状は深く潜み、多くは慢性病や旧疾の潜伏で、短期的に険しくはないが長引いて根が断ちにくい。脾胃を養い、検査を続けるのがよい。凶星に臨めば長患いで床につくことに注意し、高齢者はとくに気をつけたい。
九地は静を性とし、旅行占では緩やかに構えて留まるのがよいことを示す場合が多く、行程は延期や途中の足止めが生じやすい。どうしても発つ必要があれば、通い慣れた道を選び、なじみの宿に泊まり、手堅さを第一に。吉門を得れば道中は平穏で波風がない。凶星に逢えば人里離れた場所での足止めに注意し、山間部の運転はとくに慎重に。
九地は忍耐と固守を司る。訟占では静をもって動を制し、後の先を取るのがよく、先に訴え先に騒ぎ立てた側がかえって受け身に回る。事件の進行は遅く、引き延ばしや中断の象が多いため、長期戦の備えをすること。田土・不動産をめぐる争いでは、証書の揃っている側が最終的に優位に立つ。
関連項目
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