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八神

九地

八神の一つ。坤土の性を秉け、堅牢と静けさを司る神。潜伏・守御・田土と基盤を主り、腰を据えて営むのに適し、派手に打って出るのには向かない。古訣に「九地潜藏可立營(九地は潜み蔵れて営を立てるによし)」とある。

古訣出典

九天之上好扬兵,九地潜藏可立营。(九天の上には兵を揚げるによく、九地に潜み蔵れれば営を立てるによし)

《烟波钓叟歌(『煙波釣叟歌』)》

詳解

九地は奇門八神の一つで、坤土の性を秉け、五行は土に属し、厚く重くしてよく載せる堅牢の神である。『煙波釣叟歌』に「九地潜藏可立營(九地は潜み蔵れて営を立てるによし)」とあり、古人は用兵の際、九地の方位に陣営を築き、糧を蓄えて固く守った。深く蔵して露わさず、基盤が堅固であるという意を取ったものである。九地は静を主とし動を主とせず、象意は潜伏・守御・田土・不動産・基盤・旧事であり、また母親・農人・現場の人々と、長い蓄積を要するあらゆる事柄を代表する。吉凶の判断は同宮の星・門と旺衰を見る。九地が吉星・吉門を得て落宮が旺相なら、不動産の取得・栽培・貯蓄・本業の深耕に適し、安定と持続を求める事はその庇護を得る。凶星・凶門に臨めば、静の中に停滞が潜み、活気を欠いて物事が押さえ込まれたまま動かず、昇進や異動などへの期待は大方空振りに終わる。九地は土に属し、四季の土用の月に旺じ、震・巽の木宮に落ちて剋を受ければ守成の力も割り引かれる。注意点として、九地は守りに利があって攻めに利がなく、動きを図る事、昇進、旅行を占ってこれを見れば、緩やかに構えて守るべきことを示す場合が多く、無理に推し進めても労多くして功少ない。九天と対で見れば、一方は伏し一方は昇り、用い方は正反対である。空亡に逢えば基盤が実せず、不動産の取得や契約は権利関係の裏付けを調べ尽くしてから筆を下ろすこと。

テーマ別の判断

仕事・官職

九地は守成を司る。職場では現職を深く耕し、経歴を積み上げるのがよく、いま転職や抜け駆けの売り込みをする時ではない。吉星・吉門を得れば、腰を据えて取り組んだ仕事が後日の基盤となる。昇進を占って九地を見れば、当面は押さえられていることが多く、辛抱強く次の周期を待つこと。

財運・経営

九地は田土・不動産と貯えを司る。吉門を得れば住宅や土地の購入、長期投資、こつこつ積む貯蓄に利があり、堅実を求めれば実りがある。短期の投機で素早く出入りするのはその性に反し、大方塩漬けになる。農業・倉庫・不動産業でこれが旺相なら、基盤はいよいよ厚い。

恋愛・結婚

九地が感情の宮に入れば、関係は落ち着いて淡々とし、長年連れ添った夫婦の趣がある。恋愛の進展は緩やかで、一方は内向きで態度を示さないため、細く長く育てるのがよく、問い詰めたり結婚を迫ったりしないこと。婚占で吉門を得れば家庭は安泰で、年長者との同居も穏やかに収まる。

健康

九地は土に属し、脾胃・筋肉・腹部に対応する。病占でこれを見れば病状は深く潜み、多くは慢性病や旧疾の潜伏で、短期的に険しくはないが長引いて根が断ちにくい。脾胃を養い、検査を続けるのがよい。凶星に臨めば長患いで床につくことに注意し、高齢者はとくに気をつけたい。

旅行・移動

九地は静を性とし、旅行占では緩やかに構えて留まるのがよいことを示す場合が多く、行程は延期や途中の足止めが生じやすい。どうしても発つ必要があれば、通い慣れた道を選び、なじみの宿に泊まり、手堅さを第一に。吉門を得れば道中は平穏で波風がない。凶星に逢えば人里離れた場所での足止めに注意し、山間部の運転はとくに慎重に。

訴訟・争い

九地は忍耐と固守を司る。訟占では静をもって動を制し、後の先を取るのがよく、先に訴え先に騒ぎ立てた側がかえって受け身に回る。事件の進行は遅く、引き延ばしや中断の象が多いため、長期戦の備えをすること。田土・不動産をめぐる争いでは、証書の揃っている側が最終的に優位に立つ。

関連項目

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