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八神

九天

八神の一つ。乾金の性を秉け、威悍にして高遠を司る神。名を揚げ勢いを示すこと、昇進・遠行を主り、公然と事を行い勢いに乗るのに適する。古訣に「九天之上好揚兵(九天の上には兵を揚げるによし)」とある。

古訣出典

九天之上好扬兵,九地潜藏可立营。(九天の上には兵を揚げるによく、九地に潜み蔵れれば営を立てるによし)

《烟波钓叟歌(『煙波釣叟歌』)》

詳解

九天は奇門八神の一つで、乾金の性を秉け、五行は金に属し、高く剛健にして威悍の神である。『煙波釣叟歌』に「九天之上好揚兵(九天の上には兵を揚げるによし)」とあり、古人は用兵の際、九天の方位に兵を布いて軍威を張った。高きに居て下を臨み、勢いに乗って起つという意を取ったものである。九天は動を主とし静を主とせず、象意は高遠・上昇・揚名・遠行・公開・伝播であり、また指導者・目上・飛行と航空、そして勢いづくりを要するあらゆる事柄を代表する。吉凶の判断は同宮の星・門と旺衰を見る。九天が吉星・吉門を得て落宮が旺相なら、名を求め、公募に挑み、宣伝し、発表し、遠くへ赴くのに適し、公の場に立つ必要のある事はその勢いに乗れば半分の労で倍の功を得る。凶星・凶門に臨めば、剛にして折れやすく、高望みして鋒鋩が妬みを招き、勢いが大きいほど転落も重い。九天は金に属して秋に旺じ、離宮に落ちて火の剋を受ければ上昇の力は挫かれる。注意点として、九天は攻めに利があって守りに利がなく、潜伏・危険回避・守成の事を占ってこれを見れば、かえって派手に過ぎることを嫌う。九地と対で見れば、一方は昇り一方は伏し、用い方は正反対である。空亡に逢えば勢いは上滑りし、雷鳴ばかり大きく雨は小さい。重大な発表は実力を検証し尽くしてから登壇するのがよい。

テーマ別の判断

仕事・官職

九天は昇進と揚名を司る。吉星・吉門を得れば、公募や成果報告、公開のプレゼン、栄転の獲得に適し、勢いはまさに盛んで、遠慮は無用。凶星に臨めば鋒鋩が露わに過ぎて妬みを買う。昇進の機会はあっても、言葉は三分収めて、同僚の功を奪わないこと。

財運・経営

九天は大きな構想と遠方の財を司る。他地域の市場開拓、ブランドの宣伝、新製品の発表に利がある。航空・物流・メディア業でこれが旺相なら財勢は上向き。凶門に臨めば手を広げすぎて資金繰りが勢いに追いつかないことに注意し、身の丈に合った拡張を。

恋愛・結婚

九天が感情の宮に入れば、一方は志が外に向かい、離れて過ごす時間が多く、遠距離恋愛の象が明らか。交際の公表や親への挨拶は吉門の勢いに乗るのがよい。凶星に臨めば一方の気位が高く、目が肥えて、感情は仕事への熱意の後回しになるため、まず将来設計を語り合っておくこと。

健康

九天は金に属し、肺・気道・頭部に対応する。病占でこれを見れば病位は上焦にあることが多く、咳や喘息、頭痛、血圧の変動に注意。凶星に臨めば病勢の立ち上がりが速く、早めの受診がよい。回復期には奔走と過労を避け、高所で作業する人はことさら安全に留意を。

旅行・移動

九天は遠行を司る。旅行占でこれを得れば長距離の旅、遠隔地や国外への旅、飛行機での移動に最も利があり、吉門を得れば道中は順調で行程もはかどる。凶星に臨めば時間に追われての手違いに注意し、乗り継ぎには余裕を残すこと。高架や山道を自分で運転するなら、速度を抑えるのが先決。

訴訟・争い

九天は声を張ることを司る。訟占では自ら打って出て、公然と権利を主張するのがよく、世論も手続きも先手を取ること。吉門・吉星を得れば、訴訟は進むほど勢いを増し、勝ち目は大きい。凶星に臨めば相手の地位や権勢が高い恐れがあり、正面から当たる前に証拠の重みを量ること。

関連項目

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