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格局吉格

風遁

乙奇が三吉門と会して巽四宮の上に臨む形。木が風の位に帰り、帆が順風を得たがごとく、勢いを借りた宣伝や風に乗っての前進に宜しく、事は速さで勝ちを取る。

成格条件

天盤 乙 + 三吉門 + 巽四宮

古訣出典

天上六乙合三门,下临巽宫风遁矣。(天上の六乙が三吉門と合し、下に巽宮に臨めば風遁なり。)

《烟波钓叟歌》

詳解

風遁は天盤の乙奇が休・生・開の三吉門と会し、巽四宮の上に臨むことで成る。乙は日奇にして陰木に属し、巽は風にして木の本宮である。乙奇が巽に帰れば木は本位に還り、さらに吉門の護りを得て、順風に帆を揚げるがごとく風の覆いを得る。勢いに乗って行けば事半ばにして功倍することを象徴する。成格の原理は、乙木が巽宮に入って地を得、比和して旺じることにある。風の性は動と伝播を主るため、勢いを借り、報せを伝え、速やかに推し進める必要のある事はみなその利を得る。古法では風に乗じて火を放ち、帆を揚げて船を走らせ、風を候って動くことに用いた。今日では、マーケティングや広報・情報発信・政策の追い風に乗った布石などの事務に引き当てられる。この格は吉に属し、その妙は「乗」の一字にある。自力には限りがあるが、外の勢いを上手に借りれば一日に千里を行く。風はまた号令と伝信を主るため、発表や告知にも験がある。注意点としては、風向きは変わりやすいので事は速く成すべきで、引き延ばせば風向きが転じて勢いは去る。乙奇が入墓するか吉門が迫を受ければ、風は止み帆は落ちて、その力は大きく削がれる。落宮が空亡に逢えば、風の音ばかり大きく雨粒は小さいので、勢いづくりは実のある所に落とし込むこと。風の性は飄散するため、重大な決定はやはり自らの主見を持ち、風に随って揺れ動かないことである。

テーマ別の判断

仕事・官職

勢いに乗って昇ることに利がある。業界の追い風・政策の東風・組織の変動はみな機会であり、動きの速い者が先手を取る。新規事業へ自ら名乗りを上げ、話題のプロジェクトを追うのが宜しい。様子見でためらえば風は過ぎ帆は落ち、機会は瞬く間に他人へ渡る。

財運・経営

求財は勢いを借りて速攻するのが宜しい。話題の業界・伝播にかかわる商い・越境の交易はみな利があり、早耳こそが財源である。小刻みに速く動き、利益はこまめに確定すること。風向きが変わる時は一瞬で、大きく張ることも長期の塩漬けも、この格の宜しとするところではない。

恋愛・結婚

感情の進展は速いのが宜しく、一気呵成の告白や求婚は成りやすく、ぐずぐずすれば熱は風とともに散る。人づての言伝てやネットの縁に吉報が多い。巽は長女を主り、年長の女性の橋渡しを得ることもある。会う機会の少ない二人は、まめな便りで想いを保つのが宜しい。

健康

風の性は動を主り、肝風・風疹・呼吸器の症はこの時期に発しやすくまた治しやすく、早めに調治すれば効きが速い。戸外の風通しの良い場所での運動が宜しく、閉め切った室内に籠るのは忌む。病状の変化は速いため、薬の調整は逐次追いかけ、処方を守ったまま変えないのは不可である。

旅行・移動

外出は大いに利があり、飛行機や帆を揚げての快走に宜しく、道中は順風で、行程は予定より速く進む。東南への旅はとりわけ吉で、まさに巽宮の位に適う。思い立ってすぐ発つ旅にかえって思わぬ喜びがあり、引き延ばして日を改めれば変事が生じやすい。計画通りに出発するのが宜しい。

訴訟・争い

訴訟は速戦即決が宜しく、速やかな証拠集め・速やかな提訴で、相手より先に大勢を定めること。世論の風向きが己に有利なうちに勢いに乗って推し進めるのが宜しい。長期戦にもつれ込めば風は止み勢いは散る。飛び交う噂話に気を配り、口舌で枝葉の悶着を生まないこと。

関連項目

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