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三奇六儀

乙奇

三奇の一つで日奇と称する。天干の乙は陰木に属し、花草や蔓草を象り、貴人の陰なる助け・医薬・婚姻と柔和の道を司る。旺宮に臨んで吉門を得れば、百事に用いてよい。

詳解

乙奇は奇門三奇の筆頭で、日奇と称する。天干の乙は陰木に属し、花草や蔓草を象り、性は柔にして靭い。取象は医師・医薬・妻・女性・文人と平和的手段であり、柔をもって剛を制し、迂回して目的を達する事柄はすべて乙奇に応じる。盤中で乙奇の到る宮がさらに吉門を得れば、すなわち奇門相逢で、百事に用いてよい。乙奇は春に旺じ、冬に相となり、秋は金旺のため制を受ける。震三宮に落ちれば昇殿となり、本家の気を最も充分に得る。坤宮に落ちれば未墓に入り、光華が覆われて力は大きく減じる。乙が地盤の各干に加わればまた別の格局を成す。丙に加われば奇儀順遂、己に加わって開門を得れば地遁、辛に加われば青龍逃走となり、吉凶は懸け離れているため、盤を断ずるにはまず格局を調べ、次に旺衰を見る。乙奇を用いる事は柔と陰に適する。医を求め薬を問うこと、婚姻の和合、調停・斡旋、女性の貴人を求めることに、その力は最も顕著である。注意点として、乙奇が空亡に逢えば貴人の助けは空振りし、約束は果たされにくい。凶門の迫を受ければ、柔の術がかえって人に付け込まれる。乙はまた風であり、天候を占えば風に応じ、人事を占えば性情は温和だが優柔になりやすいことを示すため、即断即決を要する事は別の力を借りるのがよい。

テーマ別の判断

仕事・官職

乙奇は陰なる貴人の助けを司る。就職や目上への面会は柔らかい路線がよく、女性の紹介や遠回しの推挙のほうが事は成りやすい。旺宮に臨んで吉門を得れば、事務職・医療衛生・デザインなどの職はとりわけ順調。剋を受ければ貴人は心あれど力及ばずで、急いで返事を求めないほうがよい。

財運・経営

乙奇の財は柔らかく取るのがよい。医薬・花木・文化教育・美容などの業種に利があり、細く長く続く実入りは一か八かの勝負に勝る。生門と同宮なら、求財に女性の貴人の助けがある。空亡に逢えば約束された分配や報奨は流れやすく、着金してはじめて当てにできる。

恋愛・結婚

乙奇は婚占で女性側を表すことが多い。落宮が旺相で吉門を得れば、女性側の条件が良く感情も睦まじいことを示し、縁談は穏やかな物言いで進めるのがよい。乙が辛に加われば青龍逃走となり、気持ちが離れて変事が生じることに注意。膠着した局面では、先に折れた側がかえって得をする。

健康

乙奇は医薬を司る。病占でこれを見れば、良医良薬に巡り合う象があり、慢性病の調養にはとりわけ温養の法が適する。木に属して肝胆・神経に対応し、金の剋を受ければ肝鬱・不眠・首肩のこわばりに注意。薬は穏やかなものがよく、強い処方は重ねて医師に相談を。

旅行・移動

乙は風であり、性は柔らかくよく動く。旅行で乙奇が吉門に臨めば旅路は平穏で、親切な人の助けに恵まれることが多い。近郊の散策、友人訪問や通院の旅に適する。剋を受けるか空亡に逢えば、変わりやすい天気で日程が延びることに注意し、代替ルートを用意しておくこと。

訴訟・争い

乙奇は和と柔を司る。訟占でこれを見れば、調停・斡旋がよく、意地の張り合いは不利。重みのある仲介者に取りなしを頼めば、法廷での対決に勝る。吉門を得れば相手の態度は軟化しうる。乙が墓宮に落ちれば口添えの道は通じないため、証拠を固めて手続きに乗せる方向へ切り替えること。

関連項目

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