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格局吉格

太白擒蛇

天盤の壬が地盤の庚に重なる形。庚金の太白が下にあって壬水の蛇を擒え制し、「刑獄公平、立ちどころに邪正を剖く」を主る。是非曲直がその場で明らかになる吉格である。

成格条件

天盤 壬 + 地盤 庚

詳解

太白擒蛇とは、天盤の壬が地盤の庚に重なる形を指す。庚は太白金星で、剛断と威武を主る。壬は螣蛇で、暗昧・纏繞・狡猾を主る。壬水が庚金の上に臨めば、金は水を生じるとはいえ、蛇は太白の剛気に擒えられ、邪は正に勝てない。ゆえに太白擒蛇と名づく。古伝は「刑獄公平、立ちどころに邪正を剖く」と断じる。訴訟は公正な裁決を得られ、是非曲直はその場で明らかにされ、冤罪の者は雪がれ、偽る者は正体を現す。成格の原理には味わいがある。庚金は多くの格局において災星だが、ここにおいてだけは、剛猛の性が正しい場所で用いられ、暗昧の蛇を制圧し、刑をもって刑を止め、公道を成し遂げるのである。それゆえこの格の吉は「明断の吉」であり、公道を求める、是非を弁じる、真相を暴くといった事に最も利がある。通常の求財や婚姻を問う場合は中平のやや吉にとどまり、過大に評価する必要はない。吉の程度は中吉で、応験の前提は自身が正しく立っていることである。理のある側がこの格を得れば虎に翼を添えるがごとく、理に欠ける側が得れば、かえってその場で暴かれることを主る。落宮で開門・景門に逢えば、訴訟や文書の事はいっそう順調となる。凶門に逢えば、公道は保たれるものの、過程には波乱が多い。注意点として、庚が空亡に落ちれば裁断は宙に浮いて決まらず、公道の到来は遅れる。この格は公開と透明に利があり、何事も表舞台に載せるほど有利で、水面下の工作はかえってその吉を失わせる。

テーマ別の判断

仕事・官職

職場のもめ事は公論による決着を得られ、誤解された者、手柄を横取りされた者はこの時期の申し立てが有効で、考課や審査は実務に励む者に有利に働く。公開の選考や業績報告・質疑の場に向いており、成果を表舞台に並べるとよい。コネや裏口に頼れば、かえって策に溺れる。

財運・経営

未収金の取り立てや、占有された財物の取り戻しには良い時機で、正規の手続きを踏めば勝算は大きく、仲裁・公証・監査はいずれも理のある側に味方する。投資は情報の透明な対象を選ぶのがよく、密室で操作される案件はこの時期必ず正体を現す。

恋愛・結婚

恋愛の中の疑念には決着がつき、隠されていた事は明るみに出る。理のある側から切り出すのが有利で、長く欺かれてきた者はこれを機に真相を見きわめて損切りできる。新しい縁を問えば、相手は率直で頼りになるが、ロマンチックな趣にはやや欠ける。

健康

病因が突き止められる象で、判然としなかった症状もこの時期に受診すれば確定診断が得やすい。正規の医療機関の明確な診断を信じ、民間療法を信じないこと。肺・大腸・泌尿器系が要所となる。診断が確定したら即座に治療し、あちこちで確かめ直して時機を遅らせる必要はない。

旅行・移動

外出は平穏で、とりわけ出廷、仲裁、交渉、対質のための遠出に宜しく、この旅で公道を取り戻せる。手続きや証明書類に関わる事項も滞りなく運ぶ。道中でもめ事に遭ってもひるむ必要はなく、理があるなら率直に述べてよい。おのずと公道を裁く人が現れる。

訴訟・争い

「刑獄公平」がこの格の本断であり、理のある者が訴えを起こせば大吉、判決は公正で、冤は雪がれる。正面から応訴し、十分に立証するのがよく、審理の手続きは公開されるほど有利になる。理に欠ける側は速やかに和解を求めるべきで、開廷すれば必ず剖き明かされる。

関連項目

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