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格局凶格

上格

天盤の庚が地盤の壬に加わる形。太白の金が天羅の大水に沈み、方向を全く失う。遠行では道に迷い、男女の音信は通じがたく、謀事は遅延して功なく、連絡の途絶と道の迷いを主象とする。

成格条件

天盤 庚 + 地盤 壬

詳解

庚は太白の凶金、壬は天羅の水である。天盤の庚が地盤の壬に加わると、金気が大水へ漏れ出し、鋭い刃が大河に沈むように力を失い尽くす形となり、上格と称する。成格の理は「漏れて制なし」にある。庚金が壬水に遇えば金生水の漏気となり、凶性は除かれぬまま方向だけが乱れるため、迷失・阻隔・音信不通を主る。古くは「遠行すれば道に迷い、男女の音信通じがたし」と断じ、その核心の象意は連絡の途絶と道の迷いである。人は道中で方向を失い、事は中途で消息を失う。この格の凶は刀兵の衝撃にあるのではなく、遅延と消耗にある。謀事は長く宙に浮いて決まらず、旅人は久しく出たまま帰らず、便りは久しく届かない。凶の程度は白虎干格よりやや緩いが、極めて人を疲弊させる。局を断じる際は落宮を見る。坎宮に臨めば水が旺じて迷失の象が重くなり、艮宮に臨めば水が土に制され、阻みの中に解決の糸口がある。三吉門を得れば連絡の途絶は一時的なものにとどまることが多く、凶門なら音信は杳として知れない。空亡に逢えば、消息が偽りであったり、住所が実在しなかったりすることを主る。人探し・物探し・消息待ち・遠行を占ってこの格を見れば、まず当面は手がかりが得にくいと判じ、その上で落宮の方位から行方を推し量る。謀事であれば推進をいったん止め、まず連絡と経路を整えるのが良い。方向が定まらぬうちは、いかなる力もすべて空回りとなる。

テーマ別の判断

仕事・官職

求職の応募は音沙汰なしになりがちで、面接の後に長く返事がないことが多い。在職者はプロジェクトの推進方向が定まらず、伺いや報告が幾重にも滞り、自分に届くころには情報が変質している。自ら複数の経路で情報を確認するのが良く、一本の線だけを受け身で待ち続けてはならない。

財運・経営

求財は財路の迷失を主り、投資対象の情報が不透明で、送金は長く着金しない。貸した金は回収しがたく、取り立ての相手は行方が定まらない。当面は実態の見えない案件に投資せず、すでに投資した分はまず照合表と証憑を整理しておくこと。

恋愛・結婚

恋愛では連絡の途絶と冷淡を主り、相手の返信は遅く、心中は測りがたい。遠距離恋愛ではなおさらで、「音信通じがたし」はまさにこの格に当たる。この時期に問い詰めて迫れば関係はいっそうこじれる。安定した連絡手段を一本残し、互いに緩衝の余地を与え、格局が転換してから深く話し合うのが良い。

健康

病症は診断がつきにくいことを主り、医者を転々としても結論が出にくい。腎・膀胱・水分代謝と意識のもうろうとした症に応じる。受診は一つの大きな病院に絞って系統的な検査を受けるのが良く、雑多な民間療法を聞きかじって右往左往し、病状を迷宮入りさせることを忌む。

旅行・移動

外出では道に迷う・乗り遅れる・旅程が中断するといったことを主り、ナビの不調や曲がり角の間違いなどの小さな災いが絶えず、ひどい場合は道中で連絡が取れなくなる。遠出の前に経路・宿泊先・緊急連絡先をはっきり伝えておき、道中は通信を確保し、近道や夜道を欲張らないこと。

訴訟・争い

訴訟は事案の膠着を主り、重要な証人と連絡が取れず、文書のやり取りは音沙汰なく、手続きは延び延びになり、自ら訴えても進展は望みがたい。まず送達先住所や証拠の連鎖といった基礎的な部分を固め、「人を見つけられる・訴状を届けられる」状態を先に確実にするのが良い。

関連項目

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