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格局吉格

乙奇得使

天盤の乙が地盤の己または辛に加わり、その己・辛がちょうど当旬の旬首の遁する干である形。日奇が六甲に用いられ、良才が明主を得たがごとく百事なすべしとされる、奇門の上吉の格である。

成格条件

天盤 乙 + 地盤 己 または 辛

古訣出典

三奇得使诚堪使,六甲遇之非小补。乙逢犬马丙鼠猴,六丁玉女骑龙虎。(三奇の得使は誠に使うに堪え、六甲これに遇えば小補にあらず。乙は犬馬に逢い丙は鼠猴、六丁の玉女は龍虎に騎る。)

《烟波钓叟歌(煙波釣叟歌)》

詳解

得使とは、三奇が当旬の旬首たる六甲の遁する儀に加臨することを指し、良才が明主に用いられるがごとく、その力は倍増する。乙は日奇であり、甲戌旬の旬首は己に遁し、甲午旬の旬首は辛に遁する。戌は犬、午は馬にあたるため、古訣に「乙は犬馬に逢う」という。すなわち天盤の乙が地盤の己または辛に加臨し、かつその宮がちょうど当旬の旬首の所在であれば、乙奇得使が成立する。成格の鍵は「旬首」の二字にある。乙加己でも甲戌旬でなければ日奇入霧としてのみ論じ、乙加辛でも甲午旬でなければ青龍逃走となり、吉凶は天と地ほど異なるため、格を判じる際は必ず旬首を確認すべきである。乙奇得使は上吉の格に属し、貴人の差配と引き立てを得て、名分正しく事を行うことを主る。柔の中に貴を帯び、謀り事は多く遂げられる。さらに開・休・生の三吉門と吉星の助けを得れば、功名・婚姻・財帛のいずれにも喜びがある。注意点として、乙奇が入墓し、または落宮が空亡に逢えば、得使の力は大きく減じ、緩やかに図るのがよい。門迫・撃刑に逢えば吉中に阻みが生じ、事が成っても波折が多いため、まず内を固めてから外を図るべきである。用いる際は、乙奇の落宮の方位を吉方として、出行や謀事にその勢いを借りるとよい。

テーマ別の判断

仕事・官職

上司や貴人から正式な権限を得て事を行い、昇進や異動も名分が立つ。委任された任務を進んで引き受け、選抜や面接に参加するのがよい。真の得使の時は求職に推薦者が現れやすく、流れに乗って進むべきで、この時期に組織を離れて独立するのは不向きである。

財運・経営

財において貴人の引き立てがあり、代理業、受託管理、提携配分型の商売に向き、人のために動くことがかえって利益になる。正財は着実に入り、偏財も小さく得られる。ただし乙が墓・絶・空亡の宮に落ちる時は入金が遅れがちで、約定を守り段階を踏んで回収するのがよい。

恋愛・結婚

恋愛は目上や友人の仲立ちに恵まれ、紹介の縁が自由な出会いに勝る。婚事は名分が立ち、双方の家族の承認を得やすい。既婚者は夫婦互いに敬い合い、家宴や祝い事の機会に情を深めるとよい。交際を隠し立てするのは好ましくない。

健康

病は良医に託すことができ、症に合った医師に出会えば効果が早い。人の紹介で受診し、医師の指示に従って調えるのがよい。木気が用を得るため、肝胆や情志の疾は調いやすい。落宮が空亡であれば療程が長引くので、再診を続けて中断してはならない。

旅行・移動

旅は人の世話に恵まれ、出張や招かれての外出は順調で、道中に迎えてくれる人が多い。連れ立って、あるいは団体で行くのがよく、人の用向きを帯びた旅はとくに吉。車での遠出も平安だが、門迫に逢う時は行程の急な変更に備え、余裕を持たせること。

訴訟・争い

訴訟は代理人の力に負うところが大きく、信頼できる弁護士に全権を委ね、あるいは重みのある人に間の調停を頼むのがよく、和解の勝算が大きい。文書手続きは規則どおりに提出すれば順調。実際には乙加辛の凶象である場合は、代理人の手違いに用心すべきである。

関連項目

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