癸儀
癸は陰水で、雨露や伏流を象り、天網と号する。隠蔽・停滞・曖昧を司り、癸の落ちる宮では物事が暗く見通しにくいことが多い。静かに控えめに守るのがよく、目立つ動きや強引な前進は避けるべきである。
詳解
テーマ別の判断
仕事の占いで癸が現れると、進展は水面下で滞り、隠された事情や陰での査定があることが多く、控えめに力を蓄えるのがよく、目立つ動きは避ける。癸が戊に加わると天乙会合となり、吉門に逢えば陰で貴人が推挙してくれるため、静かに吉報を待てばよい。癸が巽四宮に臨んで撃刑となれば、水面下の争いが激化するため、この時期に最も忌むのは派閥争いに巻き込まれることである。
癸は隠れた財や見えにくい収入を司り、また資金が網にかかって動かせないことも司る。癸が旺宮に落ちる場合、グレーゾーンの利益を貪ってはならず、隠れた財は表の帳簿を通すのがよい。癸が庚に加わると太白入網となり、財を争えば共倒れになるため、早めに手を引くのが上策である。癸が空亡に逢えば、凍結されていた資金にかえって緩む兆しがある。
恋愛の占いで癸が現れると、片思い・秘密の交際・隠し事があることが多く、まず隠された事情を明らかにしてから進退を論じる。癸が戊に加わると天乙会合となり、婚姻も財帛もみな吉で、水面下の良縁を取りまとめることができる。癸が壬に加わると復見螣蛇となり、嫁娶に重婚の疑いがあるため、相手の過去は必ず確かめること。
癸は腎陰・血液・婦人科を司る。癸が凶門に臨む場合は、慢性病が知らぬ間に進行することに注意し、健康診断は深く調べるべきで、浅く見てはならない。癸が巽四宮に臨んで撃刑となれば、隠れた疾患が急変するため、すみやかに受診すること。癸が旺じる場合、病は水分の鬱滞にあり、飲食では冷たい物を忌む。長患いで癸が空亡であれば、鬱結は次第に散じ、養生すれば癒える。
癸は天網である。外出の占いで癸が現れると、遅延や通行止めなど防ぎきれない事に足止めされやすい。癸が癸に加わると天網四張となり、旅人は連れとはぐれ、遠出は大凶で取りやめるのがよい。癸の落宮が剋を受けるか空亡に逢えば、網に破れ目があり、時刻と経路を変えれば困境を脱せる。雨や霧の天候にはとりわけ用心すること。
癸は法の網である。訟事の占いで癸が現れると、事件には表に出ていない隠された事情があり、開廷を急ぐとかえって困難に陥る。癸が庚に加わると太白入網となり、力ずくで争えば共倒れになるため、和解を強く勧める。癸が剋を受けるか空亡であれば、羅網はすでに破れ、脱け出す道がある。証拠集めは水面下で力を注ぎ、表立った意思表明は控えるのがよい。
関連項目
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