庚儀
庚は陽金で、太白と号し、六儀の中で最も剛烈な一位。阻隔・闘争・官非(訴訟沙汰)を司る。庚の落ちる宮は、物事が滞る場所や敵対者の居場所を示すことが多い。
古訣出典
丙为悖兮庚为格,格则不通悖乱逆。(丙は悖となり庚は格となる。格すれば通ぜず、悖すれば乱れ逆らう。)
《奇门遁甲统宗(奇門遁甲統宗)》 · 烟波钓叟歌(煙波釣叟歌)
詳解
テーマ別の判断
求職や仕事の占いで庚が現れると、競争相手や明白な阻力があることが多い。庚の落宮が日干の落宮を剋する場合は相手が優勢であり、強攻はしばらく控えるのがよい。庚が直符と同宮するか、歳格・月格・日格・時格を成す場合は昇進が阻まれるため、格局が解けてから動くこと。吉門の生助を得れば、強硬な手段で局面を打開できる。
庚は破財と阻隔を司る。求財の占いで庚が財位に落ちると、入金が滞ったり横取りされたりすることが多い。庚が戊に加わると天乙伏宮となり、資金が動かせないため、まず誰が・何が障害となっているのかを確かめるべきである。庚が衰えて抑制されている時は阻力が小さく、小口の資金なら回せるが、大口の投入や借入・保証は忌む。
恋愛や婚姻を占う場合、庚は多く男性側を表し、また感情における敵対者や障害も表す。乙が庚に加わると日奇被刑となり、夫婦がそれぞれ私怨を抱く。庚の落宮が旺じて相手の落宮を剋する場合は、男性側が強気で譲らない。庚が抑制されるか吉門に逢えば膠着状態にも解決の道があり、第三者に仲裁を頼むのがよい。
庚は刀傷・骨格・肺・大腸を司る。庚が凶門・凶格に臨む場合は、外傷・骨折・手術の事に注意する。庚が艮八宮に臨んで撃刑となれば、古傷の再発や筋骨の損傷を示す。庚が旺じる場合は病勢が急である。受診は庚が抑制される時を選び、手術の日取りは庚格の日を避けるのがよい。
庚は道路の阻隔を表す。外出の占いで庚が現れると、通行止めや迂回、同行者の異変に遭いやすい。庚が辛に加わると白虎干格となり、遠出では車が壊れ馬が死ぬとされる大凶であり、行ってはならない。庚が壬に加わると上格となり、道に迷い連絡が途絶えやすい。庚が空亡に逢えば阻隔はやや軽いが、それでも日程や経路を変えるのがよい。
庚は訴訟の相手方であり、官非そのものでもある。訟事の占いで庚が旺相であれば、相手方は強硬で、争いの長期化は避けがたい。庚が己に加わると官符刑格となり、訴訟が止まないばかりか牢獄の災いもある。庚が日干に加わると伏干格となり、先に動いた方が先に負ける。庚が剋制を受けるか空亡に落ちれば、相手の勢いはすでに衰えており、速やかに和解して終えるのがよい。
関連項目
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