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格局吉格

小蛇得勢

天盤の壬が地盤の乙に重なる形。壬水が乙木を生じ、小蛇が草沢に入って水を得た魚のごとくなる。女は柔順、男は通達を主り、妊娠・養育の事は凶に逢っても吉に化す吉格である。

成格条件

天盤 壬 + 地盤 乙

詳解

小蛇得勢とは、天盤の壬が地盤の乙に重なる形を指す。壬は小蛇、乙は日奇で、陰木に属し、花草や蔓草を象る。壬水が乙木の上に臨めば、水が木を生じ、蛇は草沢に入って自在に動ける。ゆえに得勢と名づく。古伝は「女は柔順、男は通達、育養は厄を脱す」と断じる。家宅は和やかに調い、外を担う男は諸事通達し、内を守る女は柔らかに支え合う。とりわけ妊娠・出産・育児の事は災厄を脱し、危うい場面でも祥に転じる。成格の原理は水木相生にある。壬水の流動の性が乙木の導きを得て、氾濫から滋養へと転じ、暗昧の性が生気に化す。十干剋応の中でも、生をもって凶を化す典型の格である。吉の程度は中吉に属し、大富大貴ではなく、順調と平安、家庭の和楽を主る。家事、妊娠・出産、子どもの養育を問うときに応験が最も切実である。落宮で生門・休門に逢えば吉の上に吉を重ね、さらに三奇に逢えば、貴人が陰ながら支えてくれる。注意点として、乙木の落宮が金の剋を受ける場合——兌七宮や乾六宮に坐すときなど——は得勢の力が割り引かれ、順調の中にも小さな滞りがある。壬が空亡に落ちれば吉事は後ろ倒しとなり、多くは空を出た月に応じる。この格は緩に利あり急に利なし。細く長く続ける経営、順序立てた養生の方が、性急な猛進よりも格局の吉意を現実のものにできる。

テーマ別の判断

仕事・官職

事業は通達し、この段階では人間関係が最大の追い風となる。柔らかな対話の方が強硬な要求よりも効く。協働型・サービス型の職種での発展に向き、チーム内での評判も上がる。性急な猛進は不向きで、着実に進めばおのずと居場所が定まる。

財運・経営

金運は安定して生気があり、細く長く流れる財が最も旺じる。安定した給与、長期の顧客、家賃収入などである。長期の布石に向き、短期の勝負には向かない。女性との協業や女性客向けの商売に利がある。

恋愛・結婚

恋愛の和順は、この格が最もよく応験する面である。交際中の人は睦まじく、流れに乗って進めてよい。夫婦関係は暖かさを取り戻し、妻は柔順に、夫は思いやり深くなる。妊娠・出産を問えば大吉で、妊活も安胎も出産もみな順調、育児の悩みも解きほぐせる。

健康

健康は平穏で、もとからの小さな不調は徐々に癒え、養生の効果が現れる。妊産婦がこの格を得れば母子ともに平安で、杞憂は解ける。肝胆と腎水を養護の重点とし、温補してゆっくり調えるのがよく、強い薬で攻めることは忌む。規則正しい生活こそが良薬である。

旅行・移動

外出は平穏で、とりわけ里帰り、新婚旅行、幼子連れの旅に宜しく、道中は人の助けに恵まれる。水路も差し支えなく、行程はゆとりを持たせてよい。道すがら思いがけない喜びさえある。家の用向きでの外出は、公用よりもいっそう順調である。

訴訟・争い

訴訟は和すに宜しく闘うに宜しからず。この格は柔をもって剛を制することを主り、調停や和解交渉であれば悪くない条件を引き出せるが、強硬な対決はかえって点を失う。親権や家事紛争に関わる事案にはことに有利で、半歩多く譲れば、結果はより良くなる。

関連項目

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