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三奇六儀

己儀

六儀の一つ。天干の己は陰土に属し、甲戌旬の旬首は己の下に遁れる。田園の湿土を象り、田宅・墳墓、心の企みと欲望、曖昧な事を司る。衰えて剋を受ければ隠れた厄介事がまとわりつく。

詳解

己儀は奇門六儀の一つで、天干の己は陰土に属し、田園の湿土を象る。万物を生み育てる一方で、汚れを蔵し隠すこともでき、甲戌旬の旬首は己の下に遁れる。己は盤中で古くから地戸と称され、取象は田宅・墳墓・地盤であり、また心の企み・欲望・思慮と、曖昧で判然としない事を司る。密かな謀りごとや口にしがたい心中は多く己に応じる。己土は低く湿って内に籠り、吉も凶も表に出ない。吉門・吉星を得て落宮が旺相なら、謀りは深く安定し、基盤は地を得て、資産の取得・造作・水面下の布石は成しうる。凶門・凶格に臨めば、心術が曲がり、隠れた厄介事がまとわりつき、人に謀られることを示す。己は四季の土用の月に旺じ、震・巽の木宮に落ちて剋を受ければ、謀りは阻まれ、田産の紛争を示す。己が地盤の各干に加われば格を成す。己が二つ同宮すれば地戸逢鬼で、百事遂げられず、病占では大凶。庚に加われば刑格返名で、訴訟は先に動く者が不利。壬に加われば地網高張で、よこしまな情事による傷害に注意。乙が己に加わって開門を得れば地遁を成し、潜むことがかえって吉となる。注意点として、己は曖昧の土であり、空亡に逢えば謀りは空振りし、証書は実を欠く。己が旺じて制なき時は、欲望の過剰と思慮による脾の損傷に注意。己に関わる契約・境界・心中の事はいずれも開いて書き記すのがよく、隠すほどに変事を生む。

テーマ別の判断

仕事・官職

己は心の企みと謀りを司る。職場でこれを見れば、舞台裏の企画や参謀・文案の職にその長所が活きる。凶門に臨めば職場での陰の仕掛けに注意し、話は三人目に伝えないこと。昇進を図るなら水面下で道筋をつけるのがよく、言い立てないこと。己が剋を受ければ計画は変わりやすく、案は二本立てで備えること。

財運・経営

己は田土の財を司り、土地・農業・葬祭・地下工事などの業種に利がある。吉門を得れば、目立たぬ資産取得で厚い利を得られる。凶格に臨めば裏帳簿・着服・不動産紛争に注意し、共同での土地購入は必ず権利関係を精査し、会計は明るみに出しておくこと。

恋愛・結婚

己が感情の宮に入れば、一方は心中を深く秘め、考えを明かそうとせず、探り合いから溝が生まれる。壬に加わって地網高張を成せば、不適切な行き来が家庭を傷つけることに注意。関係を長く続けたいなら、まず互いの気がかりを開いて語ること。秘めた思いこそ最も人を傷つける。

健康

己は陰土に属し、脾・腹部・消化器系に対応する。病占でこれを見れば病は潜伏しがちで、湿滞・腹部膨満・婦人科の隠れた疾患がよく見られる。己が二つ同宮すれば地戸逢鬼で、病占では大凶とされ、重い症状は早期の検査と治療を。日頃は考えすぎを慎むこと。脾を傷めることが最も深い。

旅行・移動

己の性は沈滞である。旅行でこれを見れば行程に思わぬ変化が生じやすく、急な迂回や宿の不確かさがよくある。夜道では窪みやぬかるみに注意し、人けのない郊外や野原に長居しないこと。証明書類と荷物から目を離さず、行程の細部を事前に固め、曖昧な部分を残さないこと。

訴訟・争い

己は曖昧を司り、訴訟は裏の事情に絡むことが多く、裏帳簿・私的な約定・地境の争いがよく見られる。庚に加わって刑格返名を成せば、先に訴えた者がかえって苦境に陥るため、後の先を取るのがよい。相手はまだ出していない切り札を隠し持っている。立証の前に、まず自分側の穴を塞いでおくこと。

関連項目

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